当時差別されていたクズと呼ばれる異族先住民がいて、国栖とも国巣とも書いてクズと呼ばれました。吉野のあたりにはそういう地名がありますが、常陸の国にもそういう先住民がいたそうです。
要するに中央政権から圧迫され侵略され疎まれた土蜘蛛(つちぐも)の類です。風土記の記述からは、彼らはジェノサイド(大量虐殺)にあったようです。その痛みは我々日本人の持つもの悲しさの根底にあるのではないでしょうか。
東国における西からの侵略にさらされた国栖の、殺されていくおののきをなんとか痙攣的な動きで創作してみようと思いましたが、その悲しみを表現するのは残念ながら私の力では無理でした。また近いうちチャレンジしてみます。
今また東国は3.11以来の災厄に見舞われていますね。次の時代を支える人間たちになんとか国栖の嘆きを伝えたいと思います。
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