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月の妹② 倭のかなた

東国がまだ日本ではなかったころ、つまりヤマト政権の支配が及ぶ以前は東国はまだ「日本」ではなかったのでしょう。

歴史は日本は徐々に「日本」になってきたことを示しています。特に沖縄と北海道は実質的に明治時代から「日本」になったのですね。

しかしその一方で関東、東北、北海道、さらにサハリン、千島、カムチャツカ、シベリア、アメリカ大陸とは想像以上の交流や人の往来があったことでしょう。

ヤマト国家内部で食い詰めた者、自由を求める者、まつろわぬ者には倭のかなたは決して地の果てではなく新しい天地だったかもしれません。

伊勢物語の主人公のように「身を要なきものに思ひなして、京にはあらじ、あづまの方に住むべき国求めんとてゆきけり」みたいに東下りをして畿内を飛び出していった人々も多かったでしょうね。

また、もっと切実な理由からの移動、つまり犯罪者や、難民、権力に追われる人たちの流れも多かったかと。

その人たちが向かった「倭のかなた」はそれぞれにどんな思いをもたらしたでしょうか。そういったところを踊りにしてみたいと思い作った作品でした。力量足らず、不十分ながらもなんとかやってみたことではあります。

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